9.4月の中頃くらい 帰りにCDを借りた日

1.

 こないだどこだったかでブラックな職場がなくならない、ブラックな環境から抜け出せない理由みたいのが書いてあるのを見ました。

いろいろ書いてあったんですけど、一番納得してしまった理由として「ブラックな職場には断れない人だけが残る」ってものがあって、なるほどそのとおりだな、間違いない。

断れない人ってみんな同じような性格だったり根っこの部分を持ってるから居心地いいんですよね。傷の舐め合いというかなんというか。どうしてこういうところでは同族嫌悪が働かないのかと思ったのだけど、たぶん断れないことを自分の欠点だと考えていない、もしくは自覚していてもマイナスな意識を持ってないんだろうと思います。

自分が正にそうだもの。よくないなあ。

 

2.

よくなんちゃらはかんちゃらの犠牲の上に成り立っている〜みたいのあるじゃない?

そう考えるのは別にいいしそりゃそうなんだけど、それを意識しすぎると断れない人間ができあがるんだろうね。別に自分の犠牲で周りが幸せになったとか、そういうのはそんなに考えないんだけどね。そうしていないと後から不安になるだとか、罪悪感があるだとか、一定数そういう人種がいるのも事実なわけで。障害に等しいよこんなやつら。手帳ほしい。でももらったらもっと障害ひどくなりそう。ケラケラ。

犠牲の話に戻るけど、本当はそんなもの気にせず頭空っぽで生きるほうがずっと幸せですよ。あ、いや、多少は脳みそ持ってほしいけど。

犠牲とかそういうの、気にし始めたらキリがないんです。別に自分が何億の精子の犠牲の上に〜とか、そんな馬鹿なことは言わないけれど、そもそも生きること自体が種の犠牲になっていることなわけで、悩み出したら果てのないことですし。

スーパーに並んでる野菜は生きるための原料を作ることに従事した農家の犠牲の賜物だし、毎朝毎晩通勤通学に使う電車だって自分の時間を不規則に削って生きる会社員の生み出したものだし、そもあなたも私も世界の誰もが両親の犠牲とともに生まれてるじゃないですか。理屈だけならいくらでも犠牲なんか生まれ出るから考えるだけ無駄ですぞ!

 

3.

この時間の西武新宿線は相変わらずすごい空間だなあ。

酒飲みのアルコール臭に混じって男からも女からもかすかな石鹸の匂い、香水の刺激、擦り切れた表情でスマホを弄るノーメイクの女性。こんな空間にいながら犠牲が云々語れるやつはよほどの聖人君子だね。ジャンヌだって黒い旗振って考えるのやめるレベルだ。