31.11月のはじめくらい ワイシャツを買った日

1.

 今月からまた地獄の労働を始めてしまいました。

 特別嫌なことをするわけではないのですが、どうにも長時間集中することのできない人間なので、パソコンの隅に映る時計をチラチラと見てはお尻がいたいなあとか、お尻の穴がいたいなあとか考えています。

 労働を嫌うみなさんには理解してもらえると思うのですが、働き始めるとトイレタイムが増えるじゃないですか。そうして籠もった個室のトイレットペーパーはどこに行っても固く、ごわごわの紙束は僕のケツ穴を攻め立て、鮮血をもたらすわけなのです。これを毎日繰り返すのかと思いを馳せるだけで気が狂いそう。なんなら口からも血を吐けそうだよ。

 人生にもケツにも優しさとうるおいがほしいよね。ほしいなあ。ウォシュレットはびちゃびちゃとして気持ち悪いから苦手なのだよね。

 そんなわけで今日もつらいなあ、幸せはどこにあるんだろうなあと悩みながら僕は生きています。それなりに元気です。他人のケツ穴事情なんて読ませてごめんなさい。

 

2.

 新しい職場はシフト制で、といっても極端なシフトではなく9〜24時の間で10時間固定みたいなものなのだけれど、バイトも多いからかいろんな人間がいる。5人並んでいれば1人は髪がピンクだし、残りの4人はギャンブル狂いだったりと多種多様な人間模様が展開されていて楽しいですよ。

 僕の同期の女性はかなりの賭け狂いらしくて、お昼を食べているときにギャンブルの借金を風俗で返した話を笑いながらされて、僕も笑いながら引きました。

 本人の中では、というかギャンブル好きな女性の中では割と普通の話らしくて、社内の喫煙室で一緒にサボろうと連れて行かれた先で別の女性社員もそうなのだと教えてもらったり、自分の価値観が変わってしまいそうです。本人たちはあっけらかんに話しているけれど、それは一般的には相当業の深い世界なのではないのか。ちなみに彼女は僕より年下で、年齢で人のことをどうこう言うつもりはないのですが、人生経験豊かで羨ましいなあと思いました。という話を本人に聞かせたら「あなたもこっち側ですよね?」って、そんな世界の住人にしないでくれ。

 

3.

 採用のとき、担当者が「ここは人柄採用だから」と言っていました。

 ですが僕の周りは破綻者だらけ、執務室の一角にはガラスのテーブルと高そうな水晶玉、カラフルに並んだ頭たち。人柄ってなんだろうと、疑問に感じずにはいられません。

 ちなみに新しい仕事はライター業なのですが、練習で書いた記事は上司に確認してもらった数分後にいい感じだからと転用され、面接で提出したポートフォリオはなぜか社内を回っていて、これでいいのかと思いながらこのブログみたいな文章をせっせと生産しています。

 僕の文章が実は好きなあなた! 早く仕事やめたいので仕事依頼してくれていいんですよ! 1文字5円からでお待ちしてます!