23.7月の中頃くらい 遠くに行きたい日

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 最近人に会うたびにこの日記のことを話題にされます。

別に人に読んでもらいたいわけでも、かといって読まないでほしいわけでもないのですが、現実でネットのことを言われるともにょもにょした気持ちになりますね。

ネトゲとか、そういうもののオフ会でハンドルネームで呼ばれるとこんな気持ちになるのかなあと思います。現実とネットで別人格だなんてことはないし、そんな摩訶不思議人間ではないと思っているのですが、それでもなんだか違和感があって恥ずかしくなるのです。

まあ日記だからね。日記読まれたら誰だって恥ずかしいよね。小学校のときは夏休みの日記みたいのを宿題に出されていた気がするけど、あれはいまでも続いているのかな。いま同じことを課題として出されたら「面倒だなあ」と思うだけだろうけれど、当時はそれに加えて「恥ずかしい」って気持ちもあった気がします。赤裸々に日々を書き続ける必要はないし、大半のみんなは嘘を書いていたのだろうけれど、僕はなんとなく本当のことを書かないと気が済まなくて、だけれど恥ずかしくて書けなくて、結果提出しないことを選んでいた気がします。

それを考えると、いまの自分はずいぶんとまあ自己主張が強くて他者からの承認を求めるモンスターになったものです。

ところで僕が恥ずかしく、もにょもにょしてしまう理由はもう一つあって、ブログを読んでいると言われるとどんな顔をして、どんなことを話せばいいかわからなくなってしまうのだよね。

「こいつはあんなことを書いてるくせにこんなことを言ってる」とか、「書いてることが気持ち悪いとやっぱり本人も気持ち悪いんだなあ」とか、どんなことを思って目の前の人間が生きているのか、なにを思われながら会話しているのか、それが恥ずかしくて恥ずかしくて。貶されたり馬鹿にされるのはもう仕方ないことなので、そう思われているものとして振る舞っているのですが、僕だって一応生きているわけで、反骨心やなんやが芽生えもするわけで、勝手に心を燃やしてみたりしないわけでもない。すぐ沈下してへらへら笑ってるんですけどね。へへへ。