39.12月のはじめくらい ささみをたくさん食べた日

1.

 タンパク質が足りないんです。

 筋肉はすべてを解決してくれるらしいから頑張って筋トレをしてみているのだけど、まったく効果を実感できない。毎日デンシャノ頭を見ては一瞬飛び込みたい衝動に駆られ、それに躊躇って見送ったあとは自分の首が飛んでいって意識が消える妄想をし、最後には意識が消えたあと自分がどこに行くのかに恐怖し青ざめる。いつも通りの日常です。

 いくら筋トレをしても効果を実感できない。先週風邪で2日寝込んだら3キロ痩せた。なんだこれは。そう、タンパク質が足りないんですね。

 タンパク質……それは人間の体の何割だかを作っている要素。たぶん残りは水。体を作る要素が足りないから筋肉がつかず、筋肉がつかないから調子は悪く、調子が悪いからこんなブログを書いてしまう。

 まさに悪循環。救いようのない現実。でも夢の中にも救いはないよ。

 ここ一ヶ月くらいはタンパク質を補うためにお昼をサラダチキンにしたり、プロテインバーを食べたりしたのにまだ足りないのか。どれだけ欲張りなんだ。

 ということで、昼と夜にサラダチキンを食べてみることにした。正直あの肉の塊に齧り付いていると、あぁ僕は肉を食べているなあという気分になり、目を凝らすと見える一本一本の筋肉繊維に吐き気を覚え、自分も死んでしまえばこのサラダチキンと同じ物体になるのかと憂鬱になります。僕は死体を食べている。ヴィーガンだかベーガンだか忘れたけれど菜食主義者の言い分もよくわかるね、野菜も生きてたんだなって思うと同じような気持ちになりそうだけれど、彼らは動かないからね。つまりは気の持ちようってわけです。

 そんな感じでこれから少しの間は死体摂取増量キャンペーンを実施します。誘ってくれる人もいないけれど、ご飯には誘わないでください。チキン屋なら行きます。

 

2.

 働くのを再開してから、生きるのってお金がかかるなあと改めて実感するようになりました。

 1ヶ月の交通費で15000、昼食代が700*20=14000(サラダチキンは高い)、税金がたぶん30000くらい、これだけで約6万円もなくなっちゃうんですね。

 ニート中の出費は日々のガンダム代と交通費くらいなので2万円くらい。年金とかそのへんは滞納してた。家賃は実家なのでなし。

 こうやって考えると働くことは無駄に人生を浪費しているだけな気がしませんか?

 いや、家を出ろとか、年金を納めろとか、そんな常識の礫を投げないで投げないで。家は確かにもうすぐ売りに出されるだろうし、これはどうにかしないといけない。でもニートの弟がいるうちは大丈夫だと思っています。年金は軽口とかではなく、こんな精神と体調の様子ならあと10年もしないうちにどうやったっての垂れ死ぬでしょう。

 それがわかっているから極度に死が怖いのだよね。余命宣告をされた病人の気分だなあって書こうとしたのだけれど、これは等しく全員が対等なわけで、君たちはどうして余命を怖がらないのか不思議に思いました。世間的に、動物的に考えればおかしいのはどう見たって僕で、自分の欠陥を陽のもとに晒しているようで恥ずかしいですね。

 いったいどうしてこんなことになってしまったのか。